歩くたびに悩まされる痛み
「歩くとズキッと痛む…」
「立ち上がるときに引っかかる感じがする…」
「座っているだけでも股関節が重だるい」
「将来、歩けなくなるんじゃないかと不安…」
このような不安や悩みを抱えているのではないでしょうか?
日本では、40代以上の女性のうち、約4人に1人が股関節に何らかの不調を感じたことがあるという報告もあります。
もしあなたが股関節の痛みでお悩みなら、この記事がきっとお役に立てるはずです。
なぜなら、今まで改善しなかったその痛みに《理由》があるからです。
それでは、股関節の構造と痛みの原因について分かりやすく解説していきます。
読み終わる頃には、「なぜ自分の股関節の痛みがなかなか改善しないのか」が明確に理解できるはずです。
股関節ってどんな場所?
股関節は、骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ関節で、体重を支える重要な役割を持っています。
・立つ
・歩く
・しゃがむ
・階段の昇り降り
など、日常生活のほとんどの動きに関係しているため、負担が集中しやすい場所でもあります。
さらに、股関節は「球関節」と呼ばれ、前後・左右・回旋と多方向に動く柔軟性を持つ一方で、不調が出やすい関節とも言えます。
股関節の痛みの原因とは?
股関節の疾患で最も多いのが「変形性股関節症」で、特に40代以降の女性に多く見られます。
日本人では先天的な「臼蓋形成不全」があることが多く、欧米と比べても有病率が高いとされています。
股関節の痛みは、さまざまな原因が複雑に絡んでいます。主な要因としては以下のようなものが挙げられます。
変形性股関節症
加齢や生まれつきの関節の形が影響し、関節の軟骨がすり減ることで骨同士がぶつかり痛みが発生します。
日本では変形性股関節症患者の約90%が女性で、女性は男性より発症率が1.5〜2倍高いと言われています。
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)
股関節を包む骨(臼蓋)の発育が不十分なことで、大腿骨頭がうまくはまりきらず、関節にかかる負担が大きくなります。
臼蓋形成不全を持つ人は、変形性股関節症になるリスクが3.7〜4.3倍と言われています。

筋肉・筋膜のアンバランス
お尻や太ももの筋肉の硬さや、骨盤の歪みによって、股関節に余計な負荷がかかることも痛みの原因になります。
ハムストリングス(太ももの裏)が硬い人は股関節痛のリスクが約2倍になると言われています。
関節リウマチ
自己免疫の異常により関節が炎症を起こす病気です。
全身の関節に痛みや腫れが出ますが、股関節にも影響が及ぶことがあり、進行すると関節破壊が進むこともあります。
朝のこわばりや左右対称の痛みが特徴的です。
大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)
大腿骨の先端(骨頭)にある血流が途絶えることで骨が壊死してしまい、股関節に強い痛みや動かしにくさが生じます。
初期は無症状なこともありますが、進行すると人工関節が必要になることもあります。
特にアルコールの多飲やステロイド使用歴がある方は注意が必要です。
(壊死の約70〜80%はアルコールかステロイド)
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)
実際には腰椎の神経が圧迫されることで起こる「関連痛」ですが、お尻から太もも、そして股関節周囲にも放散する痛みが出ることがあります。
股関節自体に異常がなくても、関連する神経の影響で痛みを感じている場合があります。
坐骨神経痛患者の35〜45%が股関節周囲に関連痛を感じると言われています。
こんな方は注意!
・長時間のデスクワークや車の運転が多い
・片足重心や足を組むクセがある
・以前から腰痛や膝痛を繰り返している
・姿勢の悪さを指摘されたことがある
上記に当てはまる場合は、知らず知らずのうちに股関節へ大きな負担がかかっている可能性があります。
簡単にできる体操3選
少しでもご自身で症状を和らげたり、当院にご来院されなくても改善していただければそれが1番ベストです!
これからお伝えする体操は特に重要なものだけを厳選していますので、1日に1回は実施していただけると嬉しいです。
【やり方】
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布団にあおむけで寝たままにします
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右足のつけ根(太ももの上の方)を、指でやさしく10秒くらいなでます
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なでながら、右足を前と後ろに10回くらいゆっくりゆらします
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左足も同じようにします
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終わったら、深呼吸をしてから起き上がります
【ポイント】
・なでるときは強く押さずに、ふわっと触れる。
・足は力を抜いて、ぶらんぶらんするように揺らす。
【やり方】
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立っている時に両足を肩幅くらいに開きます
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左右の足に交互に体重をかけて、おしりを左右にふわっと5回ずつゆらします
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そのあと、かかとを少し上げて「つま先立ち」を5回ゆっくりします
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できたら、骨盤のゆらしとつま先立ちをもう1回くり返します
【ポイント】
・おしりがふわふわゆれるくらいの小さな動きでOK
・つま先立ちは背筋をのばして、ふらつかないようにする。
【やり方】
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お風呂から出たあと、床や布団にあおむけで寝ます
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両ひざを立てて、足のうらは床につけます(肩幅くらいに広げる)
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両ひざを左右にゆっくりパタン、パタンと10回ずつ倒します
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動きは小さくてもOK。中間くらいで反対に動かすようにします
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最後に両ひざをかかえて、胸の方にひきよせて深呼吸を1回します
【ポイント】
・足を倒すときは、股関節からゆれるイメージ
・腰が痛い時は、やわらかい布団の上で行って下さい。
股関節痛のまとめ
ここまでとっても長い内容を読んでいただきありがとうございました。
ご自身に当てはまる部分もいくつかあったことと思います。
この記事は少しでもあなたのお役に立てましたでしょうか?
記事を構成しながら、実際に当院へご来院された「股関節が痛くて辛い」方を想像し、一所懸命書きました。
お一人で出来る体操も、本当に効果のある運動だけ厳選してご紹介しました。
この体操だけで良くなれば全く問題ありません!
むしろそうなって頂いた方が嬉しいです。
ただ、「股関節が痛い=股関節に原因がある」と思いがちですが、実際には股関節以外の部位(腰・骨盤・膝・足首など)の影響を受けていることが多々あります。
たとえば、
・骨盤のねじれ → 股関節の動きが制限され痛みに
・足のアーチの崩れ → 膝や股関節への負担が増す
・姿勢の乱れ → 股関節に集中して負荷がかかる
このように、体は全身でバランスを取っているため、一部だけをケアしても根本改善にはつながらない事も多いのです。
日常生活で支障をきたす事もあると思いますが、そんな時は一人で悩まず、ご相談いただけると幸いです。
まずは「私の状態って改善しますか?」、「私の股関節痛の要因ってなんですか?」
このようなご質問でも全く問題ありません
大事なお体をそのまま放置しない。
これだけ守っていただければ嬉しいです
これからの生活や人生そのものが彩りあると願っています。
院長:小熊 雄一郎

保有資格・認定・習得:
- 理学療法士(国家資格)
- 実習指導者講習会 修了
経歴:
- 2019年から2021年までは介護老人保健施設で勤務し高齢者の機能維持や生活支援に携わってきました。
- 2021年から2022年までは新潟県の回復期病院で脳血管疾患を中心に幅広い症例に対応。
- 2022年から東京都の急性期病院に勤務し、術前・術後リハビリや日常生活動作の改善を幅広くサポートさせて頂く。
趣味・特技:
趣味はサウナで、東京を中心に都内各地の名サウナ巡りを楽しんでいます。
得意な施術:
術前・術後の施術を得意としており、慢性的な腰痛や肩こり、関節痛の改善にも対応させていただきます。
姿勢や動作のクセを見直し、体のバランスを整える施術も得意です。
得意なアドバイス内容:
日常生活に無理なく取り入れられるセルフストレッチや運動の方法をわかりやすくお伝えします。
姿勢や体の使い方の改善ポイントも丁寧に解説し、お客様一人ひとりに合った健康習慣を一緒に考え、続けやすいアドバイスを心がけています。
健康のために行っていること:
筋トレやストレッチで体を整え、栄養バランスの良い食事を心がけています。
さらにサウナで心身をリフレッシュし、疲労をリセットすることを大切にしています。
お客様へ一言
はじめまして、整体院 晴々院長の小熊雄一郎です。
高校時代、野球で足や背中をケガしてしまい、思うように動けなくなった経験があります。
そんな時に理学療法士の方に支えていただき、安心感と前向きな気持ちを持つことができました。
今度はその経験を活かし、どこへ行っても改善しなかったあなたの痛みや不調の原因を見つけ出します。
身体も心も軽くなるように全力向き合いたいと思っています。
お困りのことがあれば、お気軽にお声掛けください。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
ご縁をいただけること、心よりお待ちにしております。
小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)

保有資格・認定・習得:
- 公益社団法人日本理学療法士協会理学療法士
- 公益社団法人日本心理学会認定心理士
- 一般社団法人日本フットウェア技術協会スポーツシューフィッター(ベーシック、アドバンス、ポドローグ)
- 一般社団法人分子整合医学美容食育協会プロフェッショナルファスティングマイスター(燕三条支部長)
- 一般社団法人分子整合医学美容食育協会美容健康食育士
- 一般社団法人 全日本ノルディック・ウォーク連盟 ノルディック・ウォーク公認指導員
- 公社日本アロマ環境協会アロマアドバイザー
臨床歴:10年
- 2014年 東京の回復期病院に勤務。
- 入院・外来の方々の施術に従事し施術合計数は15,000件にも及ぶ。
施術メニュー:痛みに特化した施術のみです。
趣味・特技:
- 映画鑑賞:僕のおすすめは「きっとうまくいく」「グッド・ウィルハンティング」「君に読む物語」が本当に好きです。そのほかにも色々お勧めがあるので聞いてください!笑 もちろんオススメの映画があれば教えてください。
- 読書:病院勤務時代は月に30冊は読んでいました。笑
- アコースティックギター、ドラム:弾くのも聞くのも好きです。ジャンルとしては特にブルースが好きです!
- アウトドア:自然と触れ合うのは最高ですよね。
- 温泉:いつかは秘境にいくのが夢です。笑
得意な施術:
整体:何十年も経過している慢性的な腰痛や坐骨神経痛、上がらなくなっている肩の痛み、歩くのも痛い膝の痛みの施術が得意です。その他にも脳卒中後遺症の施術が得意です。
得意なアドバイス内容:
youtubeでも、慢性的な痛みを改善する動画を発信していますが、youtubeでは万人に効果のあるストレッチや運動方法をご紹介しています。
しかし僕が最も得意とするのは「あなただけに合ったメンテナンス方法の提案」です。特に今の時代は情報が溢れすぎているので、何をやったらいいのか分からないことが多いです。より、早く改善するたには自分に合ったメンテナンス方法を実践することが最も重要です。
加えて、栄養面からもサポートさせて頂きます。
私たちの体は「食べもの」から出来ています。
本質を言うと、
「食べて消化されたものから出来ている」と言うのが正解です。
そもそもお腹が弱い方やアレルギー体質の方は、消化能力が弱っています。なので、幾ら栄養のあるものを摂っていても実は効果を発揮していない方もたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、オーダーメイド施術・メンテナンス・食事などからサポートし、根本的な痛みの改善を目指していきます。
健康のために行っていること:
瞑想、筋力トレーニング(特に足腰)、ウォーキング、ジョギング、定期的なファスティング、精製食品や添加物を出来るだけ避ける、サプリメントやプロテインを摂取
食事に関しては本当に生活のパフォーマンスが変わります!
お客様へ一言

正直言うと、僕も腰痛や坐骨神経痛で悩んだ時期がありました。
大学生の頃です。ギックリ腰になってから右腰に強い痛みを覚え、色々な医療機関に行きました。電気を流し、腰を引っ張ったり温めたり。
しかし、全く改善しませんでした。
画像を撮っても「あぁ大丈夫だよ!湿布貼って様子を見てください」と言われ、「大丈夫」と言われても”強い痛みがあるので強い不安”な気持ちでした。生活の中では寝る時に右足に痺れが出てきたり、長時間立っていたり座っていると腰に痛みが出てきて、おしりからふくらはぎまでビリビリ痺れていました。
他のところに行っても強く揉まれるだけで余計に痛くなってしまい、半ば諦めていました。
そこで、痛みや痺れを改善してくれたのは、僕が東京の病院で働くきっかけになったある理学療法士の先生でした。
その先生は、利用者さんに対する誠実さや勉強に対する直向きさが本当に尊敬でき、私自身もそういった施術家になろうと強く自分に約束しました。
今でも、技術や最新の情報は学び続け、立場は変わって様々の職種のプロの方々に技術指導をする立場にもなりました。
ですが、未だに痛みで悩んでいる方が後を断ちません。
だからこそ、あなたが踏み出した勇気ある一歩を全力で受け止めます。
「本当にどこに行っていいか分からない」
「どこへ行っても改善しない」
「もう最後にしたい」
そう思っているのであれば必ずお役に立てるかと思います。
安心してあなたのお身体やご家族様をお任せいただければ幸いです。
二人三脚で一緒に改善していきましょう!


















