三半規管に耳石が入り込むことで発症する「めまい」。では、なぜそもそも耳石は剥がれ落ちてしまうのでしょうか?現代の医学でも完全に解明されているわけではありませんが、近年の研究で判明してきた「有力な原因」を4つ解説します。
耳石がはがれやすくなる「4つのリスク」
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① タンパク質(アミノ酸)の不足
耳石は「耳石膜」というゼリー状の膜に付着していますが、この両者をつなぎ止める接着剤の役割を担っているのがタンパク質です。栄養不足は耳石の脱落に直結します。
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② ホルモンバランスの低下(特に女性)
骨を強くするエストロゲンは、カルシウムでできている耳石の強度にも関わっています。閉経後にエストロゲンが減少すると、骨密度と同様に耳石も脆くなり、破損・脱落しやすくなります。
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③ 水分不足による膜の乾燥
耳石がのっている土台(耳石膜)は、十分な水分を含んだプルプルの状態が理想です。体内の水分が不足するとこの膜が乾燥し、耳石を保持する力が弱まってしまいます。
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④ 長期間の寝たきり・同じ姿勢
長い時間、頭を動かさずに寝ていると、耳石に一定方向の重力がかかり続けます。これにより、特定の箇所の耳石が剥がれやすくなることが分かっています。
入り込んだ場所で変わる「めまいの種類」
耳石が三半規管のどこに入り込んだかによって、症状の出方が異なります。
| 分類 | 発生頻度 | 特徴 |
| 後半規管型 | 90%以上 | 最も一般的。寝返りや起き上がりなど、前後の回転で発生。 |
| 水平半規管型 | 数% | 左右を向いた時など、水平方向の回転で発生。やや強めの症状。 |
| 前半規管型 | 非常に稀 | 上下の回転運動で発生する、珍しいタイプ。 |
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