寝具選び徹底解説
「朝起きても疲れが取れない」
「枕が合っていない気がする」
「寝ていると腰が痛くなってくる」
そんな寝具の悩みを抱えている方はとても多いです。
日本睡眠科学研究所による調査では、40代〜60代の約6割が「朝起きても疲れが取れない」と感じて
おり、そのうち3割は「枕やマットレスが合っていない」と回答しています。
寝具に関する悩みは決して珍しいことではありません。
この記事では、寝具の選び方から症状別のおすすめ対策、自宅でできる体操、そしてそれでも良くならない時にどうすべきかまで、専門的な視点を交えてわかりやすく解説していきます。
最後まで読むことで、あなたの睡眠環境が変わり、毎朝スッキリ目覚める体へと近づくはずです。
寝具の役割と重要性
寝具は、単なる「寝るための道具」ではなく、体を休めるための土台です。
実際に、睡眠環境を整えることで腰痛や肩こりが1ヶ月以内に軽減したと感じた人は約46.3%という報告もあり、寝具の見直しは非常に有効な第一歩です。
正しい寝具を使えば、以下のような効果が得られます。
腰痛の予防につながる
腰痛は一生のうち60〜70%の人が経験すると言われています。その予防には、寝ている間の姿勢が非常に重要です。
ある研究では、古いマットレスから中程度の硬さの新しいマットレスに替えるだけで、4週間で腰痛が約48%改善したという結果が出ています。
また、寝ている間に自然と寝返りが打てるような寝具は、腰にかかる圧力を分散し、血流を妨げないため、筋肉や関節へのストレスを軽減します。
健康な人の寝返り回数は1晩で平均18回とされており、これは体が自然と回復するために必要な動きと考えられています。
睡眠の質を高める
睡眠の質が悪いと、腰痛リスクが高まることも分かっています。
デンマークの1,900人以上を対象とした研究では、睡眠の質が悪い人は、良い人に比べて腰痛を発症するリスクが約2.05倍に高まるというデータがあります。
寝具の素材には種類がある?
敷寝具(マットレス・敷布団)
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ポケットコイル:点で支えて体圧分散に優れている。横揺れが少なくフィット感がある。
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高反発ウレタン:寝返りをサポート。反発力があり、自然な姿勢を保てる。
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低反発ウレタン:柔らかく包み込まれる感触だが、寝返りがしづらく熱がこもりやすい。
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ファイバー系:通気性が非常に高く、水洗い可能。
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綿・羊毛などの天然素材:吸湿・保温性に優れ、肌にもやさしい。
掛け布団
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羽毛(ダウン):軽くて温かく、蒸れにくい。10年以上使える高寿命。
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ポリエステル(化繊):軽量で手入れが簡単。耐久性はやや低め。
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綿:吸湿性と肌触りが良いが、こまめなメンテナンスが必要。
枕
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高反発ウレタン・パイプ素材:寝返りしやすく、首をしっかり支える。
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低反発素材:フィット感重視。沈み込みすぎると首の負担になることも。
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そば殻・羽毛:通気性や感触に優れるが、定期的な交換が必要。
よくある寝具の悩みとその対策
よく「枕の高さはどのくらがいいんでしょうか?」「布団はこういうのを使っているんですがどうでしょうか?」など、ご質問を頂くので参考にしていただければ幸いです。
結論から言うと、私は寝具にそこまで良いものを使わなくても良いと思っています。
その方が、
「寝返りがしやすい」
というのが一番の基準になります。
その基準にさえ沿っていれば基本なんでも良いのですが、ざっくり過ぎるのでこうしてみてはどうでしょうか?という物をご提案させて頂きます。
枕の選び方
フェイスタオルを一枚ずつ重ねていき、寝返りをしてみる。
一枚ずつ増やしてみて寝返りがしやすい高さが今のあなたのベストポジションだと思います。
無い方が楽という方はそれで大丈夫です、ちなみに私も枕は無い方が楽です。
敷き布団(マットレス)の選び方
低反発の素材は基本的にオススメしません。
素材によるかも知れませんが、基本的に沈み込む性質があるので体を包み込みます。
分圧するので楽という考えで作られていると思うのですが、密着するという事は
「次の動作に移りずらい」
という事。
つまり
「寝返りがしずらくなる。」
という事のなので体が自然と良い位置に戻そうとする力を阻害する事になります。
実際に低反発マットレス使用者では、夜間の寝返りが平均5〜8回減少する事が研究で確認されています。
なので基本的には柔らかすぎたり、沈み込まない素材を選ぶようにしましょう。
寝具選びのまとめ

ここまでとっても長い内容を読んでいただきありがとうございました。
ご自身に当てはまる部分もいくつかあったことと思います。
この記事は少しでもあなたのお役に立てましたでしょうか?
記事を構成しながら、実際に当院へご来院された利用者様からのお話を、元に一所懸命書きました。
今回ご紹介させて頂いた、
寝具を変更するだけで良くなれば全く問題ありません!
むしろそうなって頂いた方が嬉しいです。
しかし、残念ながら長年悩まれている方を見ていると寝具の変更だけでは回復しきらない方もいらっしゃいます。。。
日常生活で支障をきたす事もあると思いますが、そんな時は一人で悩まず、ご相談いただけると幸いです。
大事なお体をそのまま放置しない。
これだけ守っていただければ嬉しいです
これからの生活や人生そのものが彩りあると願っています。
院長:小熊 雄一郎

保有資格・認定・習得:
- 理学療法士(国家資格)
- 実習指導者講習会 修了
経歴:
- 2019年から2021年までは介護老人保健施設で勤務し高齢者の機能維持や生活支援に携わってきました。
- 2021年から2022年までは新潟県の回復期病院で脳血管疾患を中心に幅広い症例に対応。
- 2022年から東京都の急性期病院に勤務し、術前・術後リハビリや日常生活動作の改善を幅広くサポートさせて頂く。
趣味・特技:
趣味はサウナで、東京を中心に都内各地の名サウナ巡りを楽しんでいます。
得意な施術:
術前・術後の施術を得意としており、慢性的な腰痛や肩こり、関節痛の改善にも対応させていただきます。
姿勢や動作のクセを見直し、体のバランスを整える施術も得意です。
得意なアドバイス内容:
日常生活に無理なく取り入れられるセルフストレッチや運動の方法をわかりやすくお伝えします。
姿勢や体の使い方の改善ポイントも丁寧に解説し、お客様一人ひとりに合った健康習慣を一緒に考え、続けやすいアドバイスを心がけています。
健康のために行っていること:
筋トレやストレッチで体を整え、栄養バランスの良い食事を心がけています。
さらにサウナで心身をリフレッシュし、疲労をリセットすることを大切にしています。
お客様へ一言
はじめまして、整体院 晴々院長の小熊雄一郎です。
高校時代、野球で足や背中をケガしてしまい、思うように動けなくなった経験があります。
そんな時に理学療法士の方に支えていただき、安心感と前向きな気持ちを持つことができました。
今度はその経験を活かし、どこへ行っても改善しなかったあなたの痛みや不調の原因を見つけ出します。
身体も心も軽くなるように全力向き合いたいと思っています。
お困りのことがあれば、お気軽にお声掛けください。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
ご縁をいただけること、心よりお待ちにしております。













