「静かな場所にいるのにキーンと鳴る」「音が歪んで聞こえる」 こうした耳鳴りの多くは、耳の奥にある「内耳(ないじ)」という部分が深く関わっています。
内耳は音を届ける「精密な発電所」
内耳には、音の振動を電気信号に変換する「蝸牛(かぎゅう)」や、振動をキャッチする「有毛細胞」、信号を脳へ運ぶ「聴神経」が備わっています。 いわば、外から届いた音を脳が理解できる言葉に翻訳する「センサー」です。
内耳が原因で起こる「感音性耳鳴(かんおんせいじめい)」
外耳や中耳のトラブルと違い、内耳性の耳鳴りはセンサーそのものの故障によって起こります。音自体は届いているのに、内耳が誤った信号を“発信”してしまう状態です。
1. 有毛細胞(センサー)の障害 ライブ会場や工事現場などの大きな音、あるいは突発性難聴などにより、音を感じる細胞がダメージを受けることで、異常な信号が発生しやすくなります。
2. 神経の伝達異常と脳の記憶 センサーから脳へつなぐ「シナプス」や「神経」の伝達が不安定になると、脳は足りない情報を補おうとして感度を過剰に上げてしまいます。 これが「神経の過敏化」です。さらに、脳がその音を「記憶」してしまうことで、耳鳴りが持続したり、より強く感じたりする原因になると考えられています。
大切なのは、早めのケア
内耳は非常に繊細な器官です。「センサーの不調かな?」と感じたら、まずは専門的なチェックを受けることが、健やかな聞こえを守る第一歩となります。








