こんにちは、小熊です!
腰椎椎間板ヘルニアで見られる代表的な症状をまとめています。
1.腰痛
最も初期に現れやすいのが腰痛です。痛みの種類は、重だるい鈍痛から鋭く走るような痛みまでさまざまです。重い物を持つ、長時間座る、前かがみになるといった動作で悪化しやすい傾向があります。また、立った状態で前屈すると痺れを伴うことがあり、ヘルニアの特徴のひとつです。
2.足の痛み・痺れ(坐骨神経痛)
腰からおしり、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて鋭い痛みが広がることがあります。多くの場合、症状は片側に出ます。特にL4-L5やL5-S1でよく起こり、それぞれ痛みの広がり方が異なります。
3.感覚異常
足や足指の感覚が鈍くなったり、ピリピリと痺れる症状が出ることがあります。これは、神経が圧迫されることで起こり、デルマトーム(皮膚分節)と呼ばれる感覚領域に沿って現れます。痛覚・触覚・圧覚などが低下することもあります。
4.筋力低下
圧迫された神経が支配する筋肉に力が入りにくくなることがあります。
・L4が障害されると、膝を伸ばす大腿四頭筋が弱くなる
・L5が障害されると、つま先を上げる前脛骨筋が弱くなる
・S1が障害されると、つま先を下げる腓腹筋が弱くなる
症状が強い場合は筋肉が細くなる(萎縮)こともあります。
5.腱反射の異常
膝蓋腱反射(膝の反射)やアキレス腱反射が弱まったり、消失したりすることがあります。
6.神経根ごとの代表的な症状
● L4-L5(第4腰椎~第5腰椎)
感覚異常:足の甲や親指まわりの感覚が鈍くなる
筋力低下:足首の背屈(つま先を上げる動作)がしにくい
腱反射:通常は正常だが、弱くなることもある
● L5-S1(第5腰椎~第1仙椎)
感覚異常:足の外側や小指周囲の感覚が低下
筋力低下:つま先立ちが難しくなる
腱反射:アキレス腱反射が低下または消失する
つらい症状で悩んでいる方の力になれれば幸いです。
気になることがあればいつでもご相談ください。








