脊柱管狭窄症の種類(病態による分類)
脊柱管狭窄症には、大きく分けて**「機能的狭窄」と「解剖学的狭窄」**の2つのタイプがあります。
それぞれの特徴を知ることで、自分の症状の原因や対策のヒントが見つかります。
機能的狭窄(きのうてききょうさく)
体の動きや姿勢によって症状が変化するのが特徴です。
たとえば、「腰を反らすと痛みやしびれが強くなるけれど、腰を曲げると少し楽になる」という方は、このタイプの可能性があります。
これは、腰を反らしたときに脊柱管(神経の通り道)がさらに狭くなり、神経を圧迫してしまうことが原因です。
一方で、前かがみの姿勢になると脊柱管が少し広がり、神経の圧迫が和らぐため症状も落ち着きます。
立っていると症状がつらく、少し前かがみで歩くと楽になるという方は、この「機能的狭窄」に当てはまることが多いです。
解剖学的狭窄(かいぼうがくてききょうさく)
解剖学的狭窄は、背骨そのものの形や構造の変化によって脊柱管が狭くなっている状態です。
生まれつき背骨に特徴がある場合や、長年の生活習慣・姿勢の影響によって少しずつ変形していくことで起こります。
このタイプは、構造的な問題が原因のため、一時的ではなく、症状が続きやすい傾向があります。
慢性的に腰や足のしびれ、重だるさが出る方は、このタイプの可能性があります。
まとめ
脊柱管狭窄症には、
・動きや姿勢で症状が変わる「機能的なタイプ」
・骨の形そのものが関係する「解剖学的なタイプ」
の2種類があります。
同じ「脊柱管狭窄症」でも原因や症状の出方は人によって違うため、正しく見極めて対策することが大切です。








